胃相がきれいな人は胃ガンにならない (2018-02-08)|大腸カメラ 福岡市 まつもと胃腸内科

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胃相がきれいな人は胃ガンにならない

最新ニュース:胃相がきれいな人は胃ガンにならない

2018/02/08

きれいな胃はピンクでなめらか

正常で健康な人の胃の粘膜は均一したピンク色で、表面はほとんどでこぼこがなく粘膜下の血管も見えません。粘膜のひだは主に胃体部の大湾側に軽く蛇行していますが、胃の中に十分に空気を入れるとほとんど直線状になって、薄くなります。

胃の粘膜は透明で胃の全体を覆っており、内視鏡から照らされた光に反射して輝いています。胃の粘膜の壁自身も凸凹が無く、大小のもり上がりやへこみはありません。ふつう空腹時には胃液は胃の中にほとんどなく、つばもまじっていません。胃液が少し胃の中に有ったとしてもほとんど透明で黄緑色をした胆汁などもありません。

不健康な胃は汚らしい

一方胃相の悪い、不健康で病気のある胃というのはまず均一したピンク色でなく局所的にまたは全体的に赤っぽく、腫れたようになっていたり、胃のひだが腫れ不均等で蛇行しています。胃の趨壁、すなわち胃のひだが大きくなったり数を増したり、また途中で急に切れていたり急にひだが無くなったりすることがあります。

日本人に最も多い慢性胃炎の一つである萎縮性胃炎ができると、胃の粘膜が顕微鏡的カメラ的に薄くなり、解剖学的に言えば胃の粘膜の深部にある固有胃線が委縮してしまうもので、ふつうは見えない胃の血管像などもはっきりと見えるようになります。

さらに萎縮が進むと胃の粘膜が腸の粘膜のようになり、このような粘膜を生検で調べますと腸上皮下生という診断が下されます。

また胃の粘膜が萎縮してくると、その委縮した胃の粘膜の機能不全を補うために表層の細胞があちこちで増殖し、胃の働きを正常化しようとします。このため大腸カメラで見た場合に小さく白い処と赤い所が出てきて、粘膜の表面をななめや横から見ると、小さい敷石状になってでこぼこの状態になります。この状態を専門的には過形成萎縮性胃炎と呼んでいます。胃がんの出来た人のほとんどの胃にこの萎縮性の変化が見られます。

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