蛋白質の摂りすぎはエネルギー不足の原因にもなる
蛋白質の摂りすぎはエネルギー不足の原因にもなる
2018/02/07
食物の消化には多量のエネルギーを要します。蛋白質を摂りすぎると体内で完全に分解や吸収がされず、腸内で腐敗を起こしてたくさんの毒素を作ります。それらを解毒するために多量のエネルギーが使われることになります。また筋肉を作ったり集中力を高めたりするのに必要なエネルギーがこの消化の方へ回されてしまいますから、その結果としてエネルギー不足に陥ります。
またエネルギーを使うとき、多量のフリーラジカル(活性酸素)も発生すると言われています。このフリーラジカルによって体の老化、がん、心臓病、動脈お効果などが進むのです。
スタミナやエネルギーを付けるために特大のステーキを食べる人をよく見かけますが、これはこの理屈から言えば全くの逆効果という訳です。人間の体にとって蛋白質は不可欠な重要な栄養素である事は間違いありません。けれども、その摂り過ぎはこのように様々な悪影響をもたらすのです。私たちはこのことを強く再認識する必要があります。蛋白食の過剰な人の腸相は大腸カメラで見るとそれなりに悪くなっているのがわかります。
脂肪の摂りすぎも血をベタベタにする
次に脂肪の問題です。肉類のたんぱく質の摂りすぎは必然的に動物性脂肪のとりすぎにつながりますが、これがからだにどのような悪い影響を与えるかを説明してみましょう。これは飽和脂肪酸とか不飽和脂肪酸などと難しい用語を使わなくても、十分理解できる説明をする事が出来ます。
人間と動物とでは体温に差があるという点です。鳥類・牛や豚などの体温は39度から40度近くあります。これに対して人間の体温は36度から37度ですから、2・5度くらい動物より低い。そうするとどうなるかというと、動物の血液中では高い温度でサラサラしている脂肪が、人間の低い体温の中に入ってくると固まってくるのです。そのため肉をたくさん食べると血液にべたべたと粘りが出て流れにくくなります。
このことははっきりと証明できます。肉料理を食べた後白目の部分を顕微鏡で見ると、赤血球や白血球、リンパ球などの血球がべたべたとくっついていくる様子がはっきりと確認できます。食後二時間くらい経つとそのようになり、6時間後にはそれがピークに達します。この固まった血液が再びサラサラになるまでには24時間くらいかかります。
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