タバコはフリーラジカルを発生させ、これも老化とガンにつながる
タバコはフリーラジカルを発生させ、これも老化とガンにつながる
2018/02/09
タバコを吸うとフリーラジカルが大量に発生します。フリーラジカルは日本語で活性酸素と訳されていますが、普通の分子では電子が一対になって科学的に安定した母体を保っています。
フリーラジカルの場合は電子が一対になっていない為、隣の分子から電子を奪う状態になります。これが酸化作用です。私たちの体内ではこのフリーラジカルが体の細胞膜を破壊したり、遺伝子をつかさどっているDNAを損傷したり、いろいろな酵素の働きを阻害するなどして老化やがんの元凶となるなど様々な害を及ぼしています。
最近盛んに抗酸化作用とか抗酸化物という言葉が盛んに使われるようになっていますが、これは文字通り酸化を防ぐ作用、すなわち錆止めです。タバコを吸うときにできるフリーラジカルは肺の組織や細胞膜にダメージを与え、慢性気管支炎から肺気腫などの病気を作ったり細胞内の遺伝子を損傷して肺がんを発生させる原因を作ります。
タバコと共にストレス、アルコール、過激なスポーツ、肉などの高蛋白・脂肪食、油で料理した食べ物、レントゲン線、紫外線にさらされるといった多数の要因が重複した状況では、当然大量に発生したフリーラジカルによっていろいろな病気を作り出す結果となるのです。
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