胃の症状は夕食の時間で左右される
胃の症状は夕食の時間で左右される
2019/04/10
日頃自分は胸焼けがしやすい、また靴の紐なんかを結んでいるときに胃液が逆流してくる、朝起きると舌が真っ白になっていて苦い、といった症状がある人は横隔膜ヘルニアがある証拠ですから、寝る4時間から5時間前に食べるようにする事です。もちろん酒やビール、水も就寝5時間前には終わっておくべきです。
横隔膜ヘルニアというのは病気では無くて、顔形が似るように親からの遺伝です。胸焼けや吐き気、嘔吐、食欲不振、胃痛などの症状がある時は、すぐに胃の薬などを常用しないで、2,3日から1週間くらい規則正しく食事をする、間食をしない事のほかに、夕食の時間を6時から6時半までには終わるようにして、寝る時間を10時~11時半に決め、胃の中が完全に空になるような状態で寝ると、胃の症状は完全に消え去るものです。
慢性の肝臓炎、胆石症、また胆のうの手術をした後の人などに胃相の変化が起こります。つまりこれは胆汁が十二指腸から胃の中に逆流してくることによる胃相の変化です。胆管から十二指腸の中に出てきた胆汁は正常な場合、そのまま小腸に流れてくるのが普通ですけれども、この様な病気がある場合には、頻回に胃の中に胆汁の逆流がみられるからです。
どうしてこのような現象が起こるのか説明できませんけれども、胆汁と共に十二指腸液やその腸内の細菌も胃の中に逆流してきていると思われます。
胆汁自体は胆汁酸を含んでおり、胃の中に入ってきた場合当然、胃の粘膜の変化を起こすような刺激を与えると思われます。特に胃の膨満感、食欲不振、吐き気などはこの胆汁酸によって引き起こされると考えられます。
胃の中の胆汁は黄緑色をしていて、容易に内視鏡で観察が可能です。また患者さんがB型肝炎やC型肝炎の後遺症として慢性肝臓炎、肝硬変を起こした場合、大きな静脈である門脈の圧が亢進することによって、食道の下部の静脈が大きく腫れて静脈瘤になります。
食道静脈瘤は肝硬変になった時に、門脈からの血液が肝臓の中を通れなくなり、その一部また大部分が食道を通って流れるために、食道の静脈が大きく腫れあがった状態の事をいいます。このような静脈瘤はまた胃の入り口(噴門部)や胃の上部にもみられることがあります。
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