便秘はガン発生の元にもなる (2019-07-27)|大腸カメラ 福岡市 まつもと胃腸内科

福岡市 大腸カメラ・胃カメラ 内視鏡検査|まつもと胃腸内科

092-864-1122

便秘はガン発生の元にもなる

最新ニュース:便秘はガン発生の元にもなる

2019/07/27

いずれにしても、植物食と動物食の割合のバランスが崩れた場合に、胃腸の疲れ、すなわち消化・吸収・排泄のスムーズな働きが損なわれるのは事実です。血液とかリンパ腺の流れが常にサラサラとしておらず、あちこち停滞するようになるといろいろな病気にかかりやすくなり長寿を保てないのと同じように、胃腸のスムーズな流れも非常に大切なのです。

大腸の緊張が十分でなくすなわち蠕動運動がスムーズに行われないとき、また逆に腸が緊張しすぎたりけいれんを起こしたりして、腸の流れがスムーズにいかなくなった時に、前にも言ったたような硫化水素、フェノール、スカトール、アンモニア、メタン、ヒスタミンなどの多くのアミノ酸、それにフリーラジカル(活性酸素)などの強い毒物が腸内で発生します。

それらの毒素が局所的には腸の粘膜を刺激したり破壊したりする事によって、ポリープやがんが発生する原因となります。またこれらの毒素が血中リンパ腺内に吸収されて全身に回り、からだの中の細胞のDNA、遺伝因子などを損傷することによって、いろいろなガンが発生するというような結果になるのではないかと私は思います。

もちろんこうした便の停滞とか宿便などによって、100兆もいると言われる腸内細菌のバランスが崩れ、病的な腸菌が増し、腸内異常ガスの発生や腹部膨満感、腹痛、便秘と下痢の繰り返しなどの便通不順の症状がおこります。このほかにも腸内細菌が大いに貢献していると思われるからだ全体の免疫力、抵抗力、治癒力などが弱まるだろうということは十分考えられます。

けいれん性腸症候群ともけいれん性結腸症とも言われる過敏性腸症候群ですが、下痢や便秘などの便通異常とか腹痛があっても、この症状と結びつくような大腸の病変が特別見当たらないような場合はこの病名と診断されます。

最近急激に増加しつつある胃腸病の一つで、その要因としてさまざまなストレスが考えられています。トイレに行く回数が多いのも特徴です。朝起きてすぐトイレ、1~2時間後にまたトイレ、朝食後にまた行く。またトイレに行ってもスッキリしなくて、1~2時間後にまた便意が起こるというような症状があるのが特徴です。

便通時にはウサギの便の様に、硬いコロコロした便が出たりします。また下痢をする時は固い便、柔らかい便、あるいは粘液を伴ったような下痢便がいっきにどっと出たりします。その時強い腹痛というか疝痛が伴う事があります。

このような症状と結びつく特別の病変が腸の粘膜には見当たらなくても、こうした腸をコロノスコープで注意深く観察すると、一定の共通点があることに気づきます。それは大腸、特にS状結腸のけいれんが非常に強く、内腔はむしろ狭くて腸壁が厚くさらに固いといった腸相を持っています。

これはもちろんストレスが原因になっている事は十分考えられます。ストレスなどの精神状態や精神作用も胃腸の状態を左右します。しかしそれだけでなく日常の食生活や生活習慣がその主な原因と考えなければなりません。

したがって、その治療には規則正しい生活に改める事が決め手になっていることは言うまでもありません。こういう腸相を憩室症の前段階の症候群と呼んでもよろしいかと思います。このような腸相を持っている人でも、後で詳しくお話する私の食事法を実行し、また水分を十分にとることによって、少なくとも六か月以内には症状が軽減又は全快します。

こうした症状が起きた場合に、その症状を軽減するための薬を飲み始め、そのまま長期にわたって飲み続けているのは悪循環を作る事になります。最初は決して薬に頼ることなく、自分の生活・食生活の改善に努める事がもっとも大切な事です。

↑一覧へ 次へ→

MENU

お問い合わせはお気軽に

  • お問い合わせ

まつもと胃腸内科
福岡市城南区七隈3-4-23
092-864-1122

  • まつもと胃腸内科外観
  • お電話

福岡市 大腸カメラ・胃カメラ 内視鏡検査|まつもと胃腸内科

ページのトップへ戻る