カルシウムとガンの関係 (2018-02-14)|大腸カメラ 福岡市 まつもと胃腸内科

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カルシウムとガンの関係

最新ニュース:カルシウムとガンの関係

2018/02/14

最近、カルシウムの摂取量と大腸がんとの関係が非常に深いという研究結果が、ニューヨークのスロンケテリング癌研究所から発表されました。十分なカルシウムが含まれている水や植物を摂取していれば、大腸ガンばかりでなく、乳がん、肺がん、前立腺がん、胃がんなどあらゆるがんの予防につながるとされています。

多くの人の大腸カメラ検査をし、たくさんの大腸ポリープを切除してきました。個人的な経験として、日本における日本人のポリープとアメリカにおけるアメリカ人のポリープの大きさ、ガン化の仕方などを調べますと、両国民の間に非常に大きな違いがある事に気が付きました。それは次のような点です。

日本人の大腸に発生したポリープの中には4~5mmのサイズでもすでに強度の前がん状態への変化が見られたり、または既にガン化を起こしているものがある事。そして大腸ポリープが1.5~2センチのサイズになるとそのほとんどがガン化している事。これに反してアメリカ人では、ポリープが1.5~2センチあっても日本人の5分の1も強度の前がん状態やがん化を起こしていない事。またアメリカ人の大腸ポリープではサイズが3~5、6センチのものでも少なくともその半数がまだ良性であったりすることなど。

こうした事から考えて、日本とアメリカの土壌や水に含まれているカルシウムの量の違いとガンとの間に相関関係があるように感じました。(他のミネラル、ビタミンの量の違いも関係があると思います)。すなわち日本は火山が爆発してできたようなところですから、その土壌の中のカルシウムを始めとするミネラルの含有量は欧米に比べると5分の1また6分の1と少ない事。そのために穀物や副穀物、野菜、果物に含まれるカルシウムなどミネラルの含有量には大きな違いが表れているのではないでしょうか。

骨訴訟症は圧倒的に女性に多い病気ですが、更年期を過ぎた高齢の女性だけでなく20代から30代の女性にもみられるようになってきました。最近では 波長の違う二つのX線が骨を通過する事によって骨量が測定され、コンピューターを通して数値化する二重エネルギーX線吸収法とか、手の骨を使って図るマイクロデンシメトリー法、かかとで測る超音波お骨密度測定装置などの骨量の測定法がかなり普及し、その結果若い女性の中にも平均より20%くらい骨量が減っている人がいる事が明らかになってきました。

その原因として女性は男性よりも一般にカルシウムの摂取量が少ない事。女性は男性に比べて骨も細く筋肉も弱く、運動量が不足しがちである事。また妊娠・出産・授乳などでカルシウムを余分に使う事。女性ホルモンの分泌の変化が大きく作用する事によって女性の骨量が更年期後に急に減少する事。などが考えられます。というのは女性ホルモンのエストロジェンがカルシウムの貯蔵に関係が深く、骨を守る役割を果たしているからです。

わたしたちの体に含まれるカルシムの量は、体重50キロの人で約一キログラムとされています。その99%は骨や歯を形成しており、残りの1%が血液、体系、細胞内に分布しています。人間の体は血液中のカルシウムを常に一定に保つようになっており、毛中のカルシウムの量が減少した場合、骨とか歯にある細胞がカルシウムを溶かして血中のカルシウムの量を一定に保とうとするのです。

厚生省が決めている基準ではカルシウムの一日の所要量は600ミリグラムですが、アメリカでは1200ミリグラムとされています。

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