未来の世代の為に
未来の世代の為に
2018/02/20
昔から「健全な体に健全な精神が宿る」といわれ、中国語で「心身一如」という言葉があります。今日の若い世代の人たちがはたして健全な心身をもっているといえるでしょうか。確かに体格面では昔よりも大きくはなっているものの、一方虫歯、近視、風邪をひきやすい、アレルギー体質、肥満、高血圧、高脂血症などの体力の面、また最近問題になっている校内暴力事件、殺人事件など精神的な面からみてもいろいろと多くの問題があります。
種々のミネラルやビタミンの摂取量の欠乏は、肉体的な健康ばかりでなく精神状態をもゆがめてしまうという事はよく知られている事実です。「病は口から」だとよく言われています。食生活の多様化国際化によって、美食と飽食は結局、動物タンパク・脂肪の摂取量の増大とカロリー摂取の増大が病気の多様化、難病化になり、現代医学ではほとんど直すことの出来ない難病が、現在約40種類にものぼります。
病気の原因も昔のような感染時代と異なり、複合汚染の時代にはいってからますます病気治療も困難になってきています。前述のレポートの中で非行や暴力沙汰を起こした少年たちが食生活をただす事によって、更生させられたという報告がなされていますし、刑務所とか軍隊生活の食生活で成人病や慢性の病気が良くなり、精神障害が改善されたという事を耳にしたこともあります。
我々の食べ物のミネラルやビタミンの含有量は土壌すなわち農業の在り方に深くかかわりがあって、一日も早くその乱れを矯正してもらいたいものです。アメリカの議会にはすでに1970年代に医療、食生活、農業の分野に注目し、いろいろな対策の改善をはかってきていります。
日本でもできるだけ早く政治的にこの問題に取り組み、青少年の非行、校内暴力、殺人事件などの根本的な対策として真剣に取り組んでいく必要があるのではないかと思います。
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