肥満と腸相その3
肥満と腸相その3
2018/02/03
このような腸相の人たちに心臓病、動脈硬化、高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸値症、胆石症、乳がん、前立腺がんなどの病気を併発している人がたくさんみられます。大腸カメラ検査をした時点でこのような症状や病気が無い人達でも5~6年、十年と経過観察をしている間にこのような病気になる人たちが非常に増えてくることが実感されます。
肥満の原因にはいろいろな要因がありますが、甲状腺機能低下などホルモンなどの疾患が無いのに肥満という人の大部分が、過食によるカロリーの過剰摂取と運動不足によるエネルギーの過剰蓄積が原因となっています。肥満である事は生活習慣病発生のリスクが非常に高くなるというかまさに直結する事なので、早急に肥満の解消と肥満を防ぐ食生活及び適当な運動により新陳代謝を上げることによって、カロリーを燃やすという生活を実行しなければなりません。
興味のあるデータとして、両親の片方が肥満である場合、子供たちは約40%の確率で肥満になり、両親ともが肥満である場合、子供たちが肥満になる確率は約80%といわれています。
両方の親が肥満でない場合は子供たちの肥満率はどれくらいになるかと言いますと15%以下だそうです。このように肥満はその家庭の環境と遺伝子との両方に関連しているだろうと言われています。
肥満の人たちの血液検査をしますと、普通は血中のインシュリンの量が高いという検査結果が出ます。血中のインシュリンの量が高くなると、食欲が増進するばかりでなく、体内に吸収された糖分をいち早く脂肪に変えるという働きも増進されることによって、食べたものがより一層体の脂肪を蓄積するという悪循環が生まれる訳です。
この悪循環を克服するもっともよい方法としては、ゆっくりと食べるという事です。早く食べれば食べるほどインシュリンが糖分に反応して塔を脂肪に変えるという事になるのです。
←前へ | ↑一覧へ | 次へ→ |