便秘はどうして起こるか (2018-01-13)|大腸カメラ 福岡市 まつもと胃腸内科

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便秘はどうして起こるか

最新ニュース:便秘はどうして起こるか

2018/01/13

便秘には大腸の病気によっておこる器質的なものと、食生活やストレスなどの精神的な事から起こる習慣性のものとがあります。

器質的なものというのは、ふつう大腸がんなどで大腸の内腔が狭くなり、便が通らなくなった場合にみられるおの、また大腸の憩室炎などが何回も起こる事によって、炎症と瘢痕により腸が狭くなった場合、また大腸切除後に吻合部が極度に狭窄して便の通りが悪くなった場合などが原因となります。

習慣性便秘というのは、医学的にその原因によって、弛緩性便秘とけいれん性便秘とに分けられます。弛緩性便秘の場合、腸管の緊張が極度に低下して蠕動運動という大便を送り出すのに必要な腸自体の収縮と緊張の動きが弱まって、大便が出なくなった状態です。

この状態では、大腸カメラを挿入して空気を入れると腸管が大きく拡張はしますが、蠕動運動すなわち腸の動きはほとんどみられません。また大腸検査の為下剤を飲んだり浣腸をした後でも、ねっとりした大便が腸壁や内腔に残っている状態が見られますし、普通の時には大量の便やガスが大腸内に滞っています。

大腸カメラの検査の前日には下剤を飲んだり、大量の水分を飲んだりしますが、このような弛緩性便秘のある人は、ふつう大量の便水や柔らかい便の固まりが腸管内または腸壁にくっついている場合が多く見られます。

なおこのような人たちは、腸内の内容物、大便やガスが極端に全腸にわたって停滞しているので、お腹の膨満感、下腹が出っ張るなどを訴えます。

同じ大腸でも人によって長いもの短いものがあり、長い腸の人はどうしても腸が下がりがちになります。胃下垂の人と同じで、日本人ではやせ形で2、3回以上の出産経験があり、運動を日ごろしない人、体の筋肉、特に腹筋を鍛えていない人に弛緩性の便秘が良く見られます。

ふつう女性では妊娠によって腹筋が伸展され、分娩の後でも腹筋が緩んでいると、胃でも腸でも下垂する人が多く、分娩後によく腹筋の運動や体の筋肉を鍛えてないと、胃にも腸にもリズムのある蠕動運動が少なくなるように思われます。

胃下垂とか胃アトニーといった、胃の緊張が低下して胃が下の方にだらんと下がったような状態の事は、よくみなさんもご存知でしょう。胃アトニーという状態は胃の収縮する運動が弱まって、胃の中に入った食べ物がなかなか十二指腸の方に移動しない為に、食後の胃もたれを感じたり、水を少し余計に飲むとゴボゴボっという音がしたりします。これは胃の緊張が足りない為です。

この様な人たちは一般的に女性に多く、体系的にはやせ形で、運動をしていない、また重量上げなどでからの筋肉を鍛えていない人、筋肉をきたえていないために筋肉が充分に発達していない人に多い症状です。

このように胃下垂、胃アトニー、腸下垂とか胃腸の筋肉の弛緩の原因というのは
、運動をしてからだの筋肉を鍛え、規則正しく食べたり排泄したりする習慣を身に付けることによって、治るものなのです。太りたくないからと言って十分食べないでいたり、ダイエットをしたりすると、当然栄養不足になり、胃とか腸の弛緩した状態が起こる事が充分考えられます。

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