ピロリ菌のいる胃相
ピロリ菌のいる胃相
2018/02/16
胃相が悪くなると、胃の中の粘膜の色や表面が均一でなくなり、でこぼこした表面、すこしはがれたようなまたは盛り上がったような表面の粘膜に、白く混濁した粘液、唾液や黄緑色の胆汁などで部分的に覆われるようになるという事があります。
また粘膜の上に黒褐色(粘膜からの微量な出血が胃酸と混じると黒褐色になる)があちこちに散在する様な、一見して汚らしい胃相が不健康で悪い胃相なのです。
きれいな胃相をした人にもヘリコバクター・ピロリ菌などは5~10%ぐらいの割合で発見できますが、胃相が悪い人には80%以上の人にピロリ菌を検出する事が出来ます。
中には前の日の夕方夕食を取って、次の朝の9時10分頃検査をした場合に、胃の中に一部消化された食事が残っている様な人も見られます。このような人の胃はほとんどの場合胃の運動、すなわち蠕動運動がほとんどなく、むしろ胃がダラっとしたような状態になっており、このような人に限って、胃の中は悪臭に満ちています。
嫌な口臭もこのような胃の状態から生じる場合があります。朝すぐに歯茎を指先でマッサージし、その指先に悪臭があれば、口臭は歯ぐきから生じていると考えて歯科医に行くべきです。
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