肉食の末路は心臓病とガン (2018-01-23)|大腸カメラ 福岡市 まつもと胃腸内科

福岡市 大腸カメラ・胃カメラ 内視鏡検査|まつもと胃腸内科

092-864-1122

肉食の末路は心臓病とガン

最新ニュース:肉食の末路は心臓病とガン

2018/01/23

肉食によって腸相が変わる

なぜ肉食が腸相を悪くするのでしょうか。それは肉には食物繊維が無く、その上脂肪やコレステロールを多量に含んでいるからです。肉や肉の加工品ばかり食べ、穀物、豆、野菜などの炭水化物をあまりとらないと、排泄される便の量が少なくなります。そのため、少量の便を直腸まで運ぶ大腸は一層強力に蠕動をしなければなりません。その結果、腸壁の大部分を形成する筋肉層が厚くなります。また脂肪を多量に摂取するために、皮下脂肪ばかりか腸周辺の脂肪層も厚くなります。こうして固くて短い腸になってしまうのです。

解剖学的に言えば、大腸には縦走筋と輪状筋という二つの筋肉があります。肉食が多いとこの二つの筋肉が肥厚し短くなります。したがって腸も短くなりその内径も細くなり、腸壁のひだが増えちょっとした刺激で簡単にけいれんを起こすようになるのです。

また強い蠕動によって、腸の内圧が以上に高まり、その結果憩室症と呼ばれる障害が生じます。大腸には動脈・静脈や神経が入っている層が粘膜下に有り、その部分は筋肉が欠けています。その筋肉のかけた部分が高い腸内圧によって押し出されて、腸の中から見ると、ポケット状のくぼみができます。これが憩室です。

憩室は小さいものでは1ミリから大きいものでは1センチぐらいにまでなります。この憩室が出来ると、その中に便がたまって炎症を起こしたり、膿が溜まったり、出血したり或いは炎症を繰り返す事によって腸の内部が極端にせまくなるような合併症も起こっていきます。腸が急に敗れる穿孔という状態にもなりかねません。

しかし憩室症で何より問題なのは、便がスムーズに運ばれなくなって、便秘がちになり宿便の原因になる事です。宿便が溜まるとその部分に毒素が残り、活性酸素(フリーラジカル)なども生じて細胞の変異を起こし、大腸ポリープや大腸がんになる確率が高くなります。

さらに大腸ポリープや大腸がんが起こるだけでなく、血中のコレステロールが高くなり、高血圧や動脈硬化が起こり、心臓病、腎臓病、心筋梗塞、脳卒中などで、まだ若い年齢でありながら、早死にするケースが多くなってくるのです。また憩室までいかなくてもその前駆症状として大腸が非常に敏感になり、緊張やけいれんを起こしやすく、便秘の他、便通不順、下腹部痛、腹部膨満感、下痢、ガスの異常発生なども起こすという訳です。

←前へ ↑一覧へ 次へ→

MENU

お問い合わせはお気軽に

  • お問い合わせ

まつもと胃腸内科
福岡市城南区七隈3-4-23
092-864-1122

  • まつもと胃腸内科外観
  • お電話

福岡市 大腸カメラ・胃カメラ 内視鏡検査|まつもと胃腸内科

ページのトップへ戻る